船橋競馬場は「荒れる」のが特徴!その要因を解説

船橋競馬場は「荒れる」のが特徴!その要因を解説

船橋競馬場は地方競馬全国協会(NAR)に所属しており、2024年春にリニューアルオープンした競馬場です。

南関東の競馬場の1つで、毎年5月には重賞ダートレースであるかしわ記念が開催され、中央競馬所属の競走馬も走るため毎年多くの競馬ファンでにぎわっています。

ダートコースで内回りと外回りの2種類あり、1周1400mの左回りのフルゲート14頭のコースです。

数多くの魅力があり競馬ファンからも愛されている船橋競馬場ですが、レースが荒れる競馬場としても有名で、その要因として考えられているのが以下の2点になります。

船橋競馬場に訪れ、レース予想をする際は事前にコースの特徴や傾向を知ったうえで臨むようにしましょう。

南関東唯一のスパイラルカーブ

船橋競馬場のコースの特徴として絶対におさえておかなければいけないのが、南関東競馬場唯一のスパイラルカーブの採用をしていることです。

スパイラルカーブは入口は侵入しやすく、出口付近で外に広がる特徴をもっているため、カーブの侵入はスムーズながら出口でカーブがきつくなるため外にふくる傾向があります。

しかし船橋競馬場のスパイラルカーブはコーナー内側と外側で高低差がつけられているため、馬郡がばらけづらく枠順によるコーナーでの差があまり出ないのが大きな特徴です。

そのためか他の南関東競馬場と比較して、逃げや先行以外の差しなどの脚質を持つ競争馬の入着率が高い傾向にあります。

そのため騎手のレース全体における戦術による駆け引きが顕著に行われ、場合によってはオッズの低い競走馬が入着することもありレースが荒れやすい競馬場です。

馬場不良の際のレース展開の変貌

船橋競馬場のレース予想の際におさえてくべきポイントはダートコースの馬場の状態です。

ダートコースは、馬場状態が良いときは砂を蹴り上げて走る必要があるため競走馬のパワーが求められるレースになります。反対に馬場状態が悪い「重」「馬場不良」などの場合は走る際の砂からの脚の抜けが良くなるため競走馬にとっては走りやすい環境のためスピードのある競走馬が有利になる傾向です。

船橋競馬場特有のスパイラルカーブにおいても、馬場状態が悪いとダートに脚が沈まないため内側の競走馬がカーブで外にふくれやすくなります。

また馬場状態は最初が「重」の状態でも天候によって馬場状態が「稍重」などに変化することがあるため、船橋競馬場でレース予想をする際は馬場状態の情報を事前に収集しておくようにしましょう。

目次

船橋競馬場の距離ごとの特徴と予想のコツ

船橋競馬場では年間通じてさまざまな距離でのダートレースが行われています。

以下の内容は、船橋競馬場のダートレースの各距離のレースの特徴と予想をする際のコツについてです。

それぞれの距離によってレース予想をする際のコツが異なるため、以下の内容をしっかり確認しておきましょう。

船橋競馬場ダート1000m

船橋競馬場ダート1000mではスタートから最初のコーナーまで約354mと距離があるため、この区間で先行争いがおこなわれます。最初の直線コースからコーナー出口までの間での立ち位置が勝負の分かれ目になることが多いため、逃げや先行の脚質をもった競走馬が有利な傾向です。

馬券を購入する際は逃げや先行を得意とする競走馬を中心に馬券を購入するのがおすすめといえます。

船橋競馬場ダート1000mで有名なレースには、7月に開催される「習志野きらっとスプリント」、11月開催の「船橋記念」があります。

船橋競馬場ダート1200m

船橋競馬場ダート1200mは第2コーナー奥のポケットからスタートするため、最初のコーナーまでの距離が200mしかありません。よって最初のスタートダッシュを成功させ、最初のコーナーまでの間で馬郡にのみこまれないように先行しておくことが必要です。

終盤に先行馬を差し切るパワーとスタミナがある競走馬が入着することもあるため、逃げや先行馬を中心にスタミナやパワーに評価のある競走馬を選ぶのがおすすめといえます。

船橋競馬場ダート1200mで有名なレースには、5月に開催される「若潮スプリント」があります。

船橋競馬場ダート1500m

船橋競馬場ダート1500mはスタンド前やや半ばあたりから左回り外のコースを走り、スタンド前のゴールを目指すレース運びになります。注意すべきなのが第1コーナーまでの距離が150mほどしかない点で、特に内枠の競走馬は立ち位置を生かすためにゲートの反応速度や第1コーナーまでのダッシュ力が必要です。

脚質における勝率は、第1コーナーを有利に進めることができた逃げや先行が高いため、内枠の逃げか先行馬を軸とした馬券購入を検討するのがおすすめといえます。

船橋競馬場ダート1600m

船橋競馬場ダート1600mはスタンド左側よりスタートし、左回り外コースを1周しスタンド右方向のゴールを目指すレース運びになります。最初のスタートダッシュから第1コーナーまでの距離が250mと少し短いため、この直線での先行力が勝負の鍵です。終盤になるとスタミナのある差しが得意な競走馬が入着してくることもあります。

馬券購入の際は末脚の評価が高かったりスタミナがあったりする馬を踏まえ、差し・逃げ・先行馬と幅広い選択肢をとるようにするのがおすすめです。

船橋競馬場ダート1600mで有名なレースには、4月に開催される「マリーンカップ」、5月開催の「かしわ記念」、10月開催の「平和賞」、3月開催の「京成盃グランドマイラーズ」があります。

船橋競馬場ダート1700m

船橋競馬場ダート1700mは第4コーナー出口付近から外回りで1周するレース運びになります。最初のコーナーまでは365mと比較的距離があるため落ち着いたペースからのスタートになることが多い傾向です。

スパイラルカーブを通るためカーブに適性があり、先行や逃げ馬を中心にした予想をするのがおすすめになります。逃げや先行以外で差しに定評がある競走馬が出走していた場合は、最終コーナーで差す可能性も踏まえて穴馬として馬券に組み込むのも作戦の1つです。

船橋競馬場ダート1700mで有名なレースには、5月に開催される東京カップがあります。

船橋競馬場ダート1800m

船橋競馬場ダート1800mは第4コーナー付近のポケットからスタートし、外回りコースを1周弱するレース運びになります。1700mと同様に最初のコーナーまでの距離が比較的長いためスローペースでの滑り出しになることが多く、逃げや先行馬が強い傾向です。外枠にスピードに定評のある競走馬が来た場合はレースのペースが早くなる場合があり、加えて最終の直線で差し馬が差しに来る可能性があります。

基本的には先行馬有利なレース展開になることが多いですが、外枠に先行や逃げ馬が集中している場合はレース運びが異なる展開になることがあるため、事前に枠と実力馬を確認しておくことが馬券購入の際の重要点です。

船橋競馬場ダート1800mで有名なレースには、8月に開催される「フリオーソレジェンドカップ」や9月開催の「日本テレビ盃」、11月・2月開催の「クイーン賞」などがあります。

船橋競馬場ダート2200m

船橋競馬場ダート2200mは向こう正面中ごろからスタートし、スタンド前を通過してさらに1周するレース運びになります。最初のコーナーまでの距離が短いうえに複数回コーナーをまわることになるため、最初に先行してインコースをうまく取れた競走馬が強い傾向です。

中距離レースのため基本は内枠先行・逃げ馬を軸とし、実力のある差し馬を相手などにあてるオーソドックスな馬券購入方法がおすすめになります。船橋競馬場では最終レースに2200mが行われることが多いため、それぞれの枠にどのような脚質の競走馬が入ったか確認しておくことが重要です。

船橋競馬場ダート2400m

船橋競馬場ダート2400mは第2コーナーからスタートしコースを1周半するレース運びになります。船橋競馬場で行われる2400mレースの「ダイオライト記念」専用につくられたコースで最長の距離になります。

過去のダイオライト記念の入着馬の脚質毎の成績を見ると、逃げと先行馬の勝率が高いため内枠先行・逃げ馬が強い傾向です。馬券を購入する際はそれぞれの枠に入っている競走馬を確認し、内枠に先行・逃げで定評のある競走馬がいれば購入の際の検討にするのがおすすめになります。

船橋競馬場の強い騎手トップ3

船橋競馬場は荒れる競馬場といわれていますが、その中でも船橋競馬場のレースに強い騎手が複数人います。

以下で紹介するのは2023年度のレース結果を基に、船橋競馬場開催レースにおける1着に入着した回数が多い3騎手です。

競走馬の実力を見てレース展開を予想することは大変重要ですが、馬を操りレース中の作戦を練る騎手についても見ていきましょう。

森泰斗

森泰斗騎手は千葉県騎手会所属で現在も活躍しており、地方競馬愛の強さから多くのファンから支持されている騎手です。

2015年に最優秀勝利回数騎手賞と最優秀賞金収得騎手賞を受賞し、2016年には地方競馬全国リーディングジョッキーに輝くなど多くの実績を残しています。

2023年では1着の入着数は66回、勝率18.2%、連対率は35.9%と高い数字をほこっており、森騎手の騎乗する競走馬が入着する可能性は高く、馬券を購入する際は検討材料の1つにするのも1つの作戦です。

本田正重

本田正重騎手は船橋競馬場所属の現役騎手で、レース経験が豊富でこれまで1200勝以上あげており実力のある騎手です。

2023年では1着の入着数は48回、勝率15.4%、連対率は26.3%をほこり、レースに関しても安定感がありながらも積極的な面もあり多くのファンを魅了しています。短距離から中距離まで幅広い距離、さまざまな脚質の競走馬に合わせたレース戦略にも対応できる実力派です。

張田昂

張田昇騎手は船橋競馬場所属で、船橋競馬場を代表する騎手として地元ファンからの支持の厚い騎手です。

2023年では1着の入着数は41回、勝率16.5%、連対率は32.9%をほこっています。

レースでは積極的にいくスタイルで、今までかしわ記念などの大きなレースで何回も勝利をおさめていることから大舞台での強さも兼ね備えているのが魅力です。競走馬のカジノフォンテンとは長年コンビを組んでおり、数々の勝利をおさめたことがあり今でも張田選手といえばカジノフォンテンといわれるほど有名な話になっています。

まとめ:船橋競馬の特徴

この記事では

・船橋競馬場の特徴とレースが荒れる要因

・船橋競馬場の距離ごとの特徴と予想のコツ

・船橋競馬場の強い騎手トップ3

について解説、紹介してきました。

船橋競馬場は地方競馬場の中でも南関東唯一のスパイラルカーブがあり、馬場状態によってレース展開が変わり荒れやすい傾向です。そのため馬券購入する際はさまざまな情報を事前に確認して勝負をする必要があります。

一方でさまざまな距離でのレースがあり各レースで戦略のたて方も異なるため、中央競馬にはないおもしろみもあるためまだいったことがない方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

この記事を通じて、船橋競馬場を含めた地方競馬場への興味関心をもってくれたらうれしいです。

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